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ロックの部屋

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ロキシー・ミュージック

ロキシー・ミュージック『Country Life』

デヴィッド・ボウイ、Tレックスと共にグラム・ロックの3大アーティストの中の一つであった【ロキシー・ミュージック】。

大好きでした。はまったのがこの『Country Life』というアルバム。ジャケットの写真から衝撃、ニューハーフ風の女性二人が写っていますが、うっすらヘアーが写っています。元男性だったのかもしれない。

このアルバム(LP)を買ったときの事は今でも忘れない。秋葉原のヤマギワ電気で買ったのだけど、レジに持っていったときのお姉さんの表情ったら、目をまん丸くしていました。かなり衝撃だったんでしょう。レコード屋さんの店員といっても全てのジャンルの音楽を知っているわけではないだろうし、グラムロックだって日本では一般的ではなかった。こんなジャケットのレコードがあったことに逆にビックリしたようだった。しかし、このアルバムはヘアーが見れるわりには、日本では何の修正もなく発売されていた。アメリカでは、二人のモデルが削除された形で発売されたというのに……謎だ。

『Country Life』は、ロキシーとしては4作目のアルバムで、リーダーでヴォーカリストのブライアン・フェリーの個性とグループとしてのサウンドの厚みがました前期の傑作アルバムです。1、2作目にはブライアン・イーノが在籍していましたが、イーノが脱退してより個性が浮き彫りになった感じです。特徴はブライアンのヴォーカルスタイル、艶めかしい声にくねくね体を動かしながら歌うスタイルでした。後の【カルチャー・クラブ】や【デュラン・デュラン】に与えた影響は絶大でした。

音的には後の傑作アルバム『サイレン』や『アバロン』に比べるとハードで音色が多彩で聞きずらい面もありますが非常に活気のある作品です。

このアルバムの発表は1974年、ロックの流れのなかではデヴィッド・ボウイの『ジギー・スターダスト』と共に重要な作品であることは間違いがないでしょう。

それから数10年後、日本でもヘアー・ヌード写真集が話題になったことがありましたね。樋口加奈子とか宮沢りえとか。とんでもないおばさん女優も出したりして……でも、私は買ったことはないです。今じゃインターネットで、もっと凄いの見られますよね。どっちがいいのだろう、見えそうで見えないのとモロ見えなの。前者のほうが興奮するというのもあるようだけど……

VHSが普及したのも、裏ビデオを見たいがために売れたという話もあるし、パソコンを買うのもそれが目的なんて人いるのかしらね。(いたりして)でも、周囲を見てもパソコンに詳しい人にH好きが多いのは確かですね。私は違いますよ、嫌いじゃないけど(笑)

話がそれたけど、ロキシー・ミュージックはジャケット一つをとっても音楽も革新的なバンドなのです。

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ロキシー・ミュージック『SIREN』



世間には脱法ドラッグなんていう代物があるらしく、幻覚・興奮作用があるにもかかわらず、所持や使用が禁止されていない薬物があるそうです。

これらを使用して、トランスやテクノなどの音楽を聴くとトリップしていいらしいです。後セックス前に使うと、目が回るくらい興奮していっちゃうみたいです。

脱法ドラッグは、次々と新しいものがでてくるので、容量や用法も様々で情報も錯乱していて過剰摂取によってバッドトリップを起こしてしまい、救急車のお世話になってしまうなんてことがあるようです。

禁断の魅力・魔力はありますが、脱法と言えどもドラッグなんかやっていたらまともな社会生活は送れなくなるでしょうし、社会から抹殺されるでしょうから……そんな危険な事は出来ません。家族もいますし、ローンも抱えてますしね。少なくともローン終わるまではね。(苦笑)

さて70年代当時のロック雑誌《ロッキング・オン》の中では【ロキシー・ミュージック】は人気がありました。中でも執筆者の一人だったI・H氏は熱が入ってましたが、私もその影響はあったと思います。そのI・H氏のお宅へ2度遊びに行った事がありまして、その時に話題になったのがこの『SIREN』のアルバムの事でした。『SIREN』の中に「LOVE IS THE DRUG」という曲があります。

私「SIREN良いアルバムですよね。でもロキシーもポップになって分かりやすくなって聴きやすくなりましたね。」

I・H氏「うん、シンプルになっている。ところでLOVE IS THE DRUGってどういう意味だか分かるかい?」

私「愛はドラッグ見たいなもの……ですか?」

I・H氏はかぶりを振って「うーん、いや愛はドラッグなんだよ。ドラッグそのものなんだよ。」

私「へぇー。良く分からないですけど、ドラッグ使用した事があるんですか?」

I・H氏「あるよ、大した物じゃないよ。」

こんな会話だったと思ったけど、使用した事がない人間にとっては意味不明だったかもしれない。けれど、DRUGという表現は究極の表現すなわち愛がもっとも究極なドラッグで最上な物、薬物なんて下等なものでくだらない物だという意味だったのではないかと理解しました。

クラクラしてしまうくらいの深い愛かなぁなどと……

私はロキシー・ミュージック(ブライアン・フェリー)の偉大さ、そのものズバリの大胆なメッセージにクラクラして倒れました。(笑)

曲はいたってシンプル。それまでのロキシーの曲というのは、リズムとメロディーがバラバラでかつ前衛ぽく、(特にイーノ在籍時)ごちゃついていてブライアン・フェリーのヴォーカルもメロディーに乗らず、アメーバのように徘徊酔っぱらいスタイルでしたが(そこが魅力だったけど)このアルバムはストレートなロックに近づいていて聴きやすいです。レゲエぽい所もありますね。

『SIREN』はロキシー・ミュージックのアルバムの中では『AVARON』と共に大好きなのです。

アルバムカバーの女性の妖艶さは特筆もの。美学とダンディズムはロキシーの真骨頂、80年代ニューロマンチックスの先駆けともいえるものでしょう。



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